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久しぶりの再会。そして、この仕事を続けていて良かったと思えた一日。

2026.07.29

こんにちは。

本日、とても嬉しい出来事がありました。

以前、開業前に勤務していた治療院から長く通ってくださっていた患者様がお見えになられたからです。

何年かぶりにお会いしたにもかかわらず、お顔を拝見した瞬間に当時のことが一気によみがえり、懐かしさと嬉しさ、そして「また来てくださったんだ」という感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

この仕事をしていると、時折このような再会があります。

時間が空いても、「何かあったら先生のところへ行こう」と思い出していただけることは、治療家として本当に幸せなことです。

今回のお悩みは、いつもの症状ではありませんでした。

ゴルフを頑張りすぎてしまい、肘を痛めてしまったとのことです。

「肘が痛い」というと、多くの方は肘だけを治療すれば良いと思われるかもしれません。

しかし、実際に身体を評価すると、原因は肘ではありませんでした。

背中、首、肩、そして上腕部まで強い緊張があり、身体全体のバランスが崩れていました。

当院では、このような状態を「中心化」という考え方で捉えています。

身体は末端からではなく、身体の中心が安定することで、手や足がスムーズに働くようにできています。

特に私が重要視しているのは、頭頸部中心座標系です。

私たちの脳は、頭と首を基準に空間を認識し、姿勢や運動をコントロールしています。

この頭頸部中心座標系が乱れると、身体は「正しい真ん中」が分からなくなり、その結果として肩や腕、肘など末端へ過剰な負担がかかるようになります。

つまり、痛みが出ている場所は「結果」であり、本当の原因は身体の中心に隠れていることが少なくありません。

今回は、まず鍼とマッサージで背中・首・肩・上腕の緊張を整え、身体が自然に中心へ戻りやすい状態をつくりました。

そして最後に、痛みが残っていた肘へフロスバンドを使用しました。

フロスバンドは、ゴム製の専用バンドで関節や筋肉を適度に圧迫しながら動かすことで、局所の過敏になった組織へ刺激を与える方法です。

圧迫と動きを組み合わせることで、皮膚や筋膜、腱などに存在する感覚受容器へ適切な刺激が入力され、脳が「過敏になっている」という情報を書き換えやすくなります。

その結果、関節の動きが改善したり、痛みが軽減したりすることが期待できます。

もちろん、フロスバンドだけで痛みが改善するわけではありません。

身体全体のバランスを整えたうえで必要な場面に取り入れることで、その効果をより発揮しやすくなります。

施術後には、

「かなり楽になりました!」

という嬉しいお言葉をいただき、私自身もホッとしました。

実は現在、この患者様は海外へ単身赴任されています。

出発前に身体を整えておこうと思い、ご連絡くださったそうです。

そのお気持ちが本当に嬉しく、治療家としてこれ以上ない励みになりました。

私は開業当初から、施術に対する考え方も、患者様との向き合い方も変わっていません。

目の前の一人ひとりのお身体を丁寧に評価し、その方にとって本当に必要な施術を積み重ねていくだけです。

しばらく期間が空いてしまっていても、気にする必要はありません。

「そういえば最近、身体がつらいな。」

そんな時に思い出していただける治療院であり続けたいと思っています。

いつでも、お気軽にご相談ください。

皆様にまたお会いできる日を、心より楽しみにしております。

《この記事の監修者》

小井手 智啓(こいで ともひろ)

はり・きゅう・マッサージ治療院 THE DiME 院長

学生時代より鍼灸接骨院や整形外科にてスポーツ外傷の鑑別・施術を学ぶ。国家資格取得後は病院勤務を経て、トリガーポイント専門の鍼灸院にて5年間臨床経験を積む。2013年世田谷区奥沢に「はり・きゅう・マッサージ治療院 THE DiME」を開業。

2016年には朝日新聞出版より『さする&伸ばすで痛みを解消 筋膜ストレッチ』を監修。当時主流だったフォームローラーなどで患部に強い圧をかける手法とは一線を画し、優しく触れる・伸ばす(ズラす)アプローチによる独自の筋膜リリースを発信。

2023年には院内にトレーニングルームを併設し、運動療法を本格的に導入。一般の患者様からトップアスリートまで幅広く動きの改善をサポートしている。院内での施術の他、後進の育成や講師活動にも精力的に取り組む。

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