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MECHANISM OF PAIN - 痛みのメカニズム -

慢性疼痛について

一般的に、3か月以上の持続または再発、急性組織損傷の回復後1か月以上経過しても持続する痛みを『 慢性疼痛 』と言います。
日本人の4.4人に1人が慢性疼痛患者と言われ、そのうちの7割が適切に緩和されていない慢性疼痛であるといわれており、1位腰痛、2位肩こり、3位頭痛と上位には誰もが経験したことがある症状が占めています。

急性痛は打撲や捻挫のように外力が原因で起こるのに対し、『 慢性疼痛 』は日常的に行なう動作(生活習慣、仕事、運動など)が原因となる場合がほとんどで、時には精神的ストレス(怒り、不安、緊張など)により起こることもあるのです。

慢性疼痛になる理由

①原因の多くを占める“筋膜”を見逃している。

  • 「関節変形」「歪み」「ヘルニア」といった急には起こりえない構造的変化を痛みの原因と考える現代医学が“真の原因”の発見を遅らせてしまい慢性疼痛になってしまった。
  • 打撲や捻挫をした際に組織損傷の部位ばかりに目が言ってしまい、周囲の治療をしなかったが為に、組織損傷が治癒しても痛みが慢性疼痛として残ってしまった。

②「ウインドアップ現象 (中枢感作) 」

ウインドアップ現象とは・・・
普段は痛みと感じない程度の身体の異常でも連続的に刺激を与えると次第に痛みに変わっていくことを言い、中枢が疼痛の感度を増大する現象を意味します。(1965年にMendelとWallのより発見された)この現象により、痛みが出ている状態で繰り返し痛み刺激を加えると、痛みが次ぎに来る痛みを増幅し、次第に痛みが強く時には広範囲に変化していくことも分かっています。

不安を抱きやすい方、こだわりの強い方、怒りっぽい方、抑うつといった方の場合、中枢性の感作が起きやすいため慢性疼痛になりやすいと言われておりますが、一般的に人間の脳は、痛みを記憶、過敏にしていきますのでどなたでもウィンドアップ現象(中枢感作)は起こります。

③交感神経興奮による「痛みの悪循環」」

人間は痛みを感じた時、防御反応のひとつとして備わっている交感神経(運動するときに身体を興奮させる神経)の活動を活性化します。

交感神経の活性化は、脳の下垂体からバゾプレッシンと言うホルモンを分泌させて腎臓を刺激し、血管を収縮させるホルモンのひとつであるアンギオテンシンを腎臓から分泌させます。

この働きは、捻挫や打撲等により炎症、組織損傷が起きた時には非常に効果的なのですが、末梢循環障害が原因とされている肩こり、腰痛にとっては逆効果となり、よりひどい循環障害をきたし慢性化させます。(図を参考にしてください)

交感神経の亢進に伴う症状は痛み以外にもいくつかあります。不眠、血圧上昇、血糖値上昇、食欲低下・胃もたれ、便秘、頻尿、月経痛など

痛みのサイクル

よくある慢性疼痛の過程

  • 痛くて病院を受診。
  • 構造的な変化を原因と診断され鎮痛剤を処方してもらう。
    構造的な変化を原因と診断され鎮痛剤を処方してもらう。 侵害受容性疼痛や神経障害性疼痛・心因性疼痛に対して効果を示す、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)・オピオイド系鎮痛薬・抗うつ薬・抗てんかん薬など。
    この時点で、“薬を飲んでも「関節変形」「歪み」「ヘルニア」は治らない、原因は違うところにあるのでは”と言うことに気付けば『 慢性疼痛 』になる前にその他の医療機関を受診でき治癒に向かう。
  • 薬の種類を変えながら1か月、2か月と経過する。
    一時的に痛みを感じなくなる時があるが、治った訳ではなく薬が効いているだけ。痛みを感じていない時に無理をしてしまい、再び痛みが強くなる。
  • 痛みが痛みを強くするワインドアップ現象が起こる。
  • 痛みがストレスとなり交感神経を刺激、不眠になる。
  • 最終的に構造的変化に手を入れると言うところに至ってしまう。(手術)
  • 再発するたびに幾度も手を入れる。(再手術)

慢性疼痛改善のPOINT!

  • 原因部位を知る。
  • 適切な治療を受ける。
  • 日常的に行う動作を見直す。
  • 適度に身体を動かす。
  • 身体を温める。