【50代女性の症例】股関節の痛みに「恥骨結合離開」以外の要因が関係していたケース
2025.09.08
こんにちは。世田谷区奥沢・田園調布・自由が丘エリアのパーソナルジム併設鍼灸マッサージ治療院「THE DiME」です。
今回は、股関節の痛みにお悩みの50代女性の症例をご紹介します。
股関節の痛みは、年齢や運動習慣、整形外科での診断名などから原因がある程度想定される一方で、「治療やセルフケアを続けているのに改善しきらない」「原因がはっきりせず不安が残る」と感じている方も少なくありません。
本記事では、恥骨結合離開と診断されたケースをもとに、股関節そのものだけでなく、体のバランスや呼吸、脳機能といった視点から、どのような変化が見られたのかをお伝えします。
長引く股関節痛でお悩みの方が、ご自身の状態を見直すきっかけになれば幸いです。
長引く股関節の痛みは原因が一つとは限らない
施術前の状態|あぐらがかけない股関節痛
今回の患者さまは、今年5月頃から股関節の痛みが強くなり、ご来院されました。特に、あぐらをかくと右股関節がうまく開かないことを気にされていました。
整形外科を受診したところ、「恥骨結合離開」と診断されたとのことです。
恥骨結合離開とは、骨盤前面にある恥骨同士をつなぐ関節が通常より広がってしまう状態を指し、妊娠・出産に関連して知られることが多い症状です。
患者さまご自身は、股関節を広げるエクササイズを多く行っていたことが原因ではないかと考えていらっしゃいました。しかし、スクワット動作には問題がなく、単純な筋肉の硬さだけが原因ではない可能性がありました。
股関節痛と体のバランス・呼吸の関係
まず、前庭覚(バランス感覚)と視機能(目の動き)を確認しました。その結果、右足での支持が不安定で、体をうまく支えられていない状態が見られました。
さらに全身の緊張が強かったため呼吸をチェックすると、かなり浅い呼吸になっていました。
そこで呼吸エクササイズを行い、体の緊張を緩めたところ、脳の小脳への刺激も促され、股関節の左右差は大きく改善しました。
ただし、あぐら姿勢では股関節外側に違和感が残る状態でした。
股関節周囲の筋肉へのアプローチ
次に、股関節周りに対して反射抑制を用いた筋膜リリースを実施。これにより可動域はさらに向上しました。
しかし、まだ完全ではありません。あぐら時の膝の曲がり方から、大腿四頭筋の関与を疑いました。特に外側広筋の硬さが目立っていました。
再度反射抑制アプローチを行い、大腿四頭筋を調整しました。
仕上げは肩関節と脳へのアプローチ
再チェックではかなり改善していましたが、最後の調整として肩関節を活性化させ、小脳への刺激を促しました。
その結果、左右差はほぼなくなり、あぐら姿勢もスムーズに取れるようになりました。バランスチェックでも安定した支持が確認できました。
股関節痛は全身の状態が関係することもある
今回のように、長引く股関節の痛みには、股関節そのものだけでなく、体のバランス、呼吸、脳機能が関係している場合があります。
当院では、痛みのある部位だけでなく、視覚・前庭覚を含めた全身評価を行い、根本原因へのアプローチを大切にしています。
長年の股関節痛でお悩みの方は、一度ご相談ください。