トリガーポイントについて
トリガーポイント という言葉が広く知られるようになり、トリガーポイント治療をおこなっている治療院が年々増えてきました。これは、宗教的治療理論から現代的・科学的理論へ変わりつつある鍼灸業界の進化を物語っています。
トリガーポイント とは、
解りやすく言うと「痛みの原因部位そのもの」のこと。
《トリガーポイントの特徴》
- 指で押すと「それそれっ!」という感覚(認知覚)を得ることができる。
- 鍼を打った時には、認知覚と同時に筋肉が弾むような収縮をする “local twitch” も確認できる。
- 認知覚 は、原因部位とは別の場所に感じることが多い。
- お尻のトリガーポイントが原因の場合、座骨神経に沿って痛みを感じることが多い。
- 首や肩のトリガーポイントが原因の場合は頭に感じ、頭痛のような感覚がする。
- 膝痛の場合では、股関節周りやモモの前に原因があることもしばしば。
痛みを感じている場所の治療をしても治らないことが多いのは、トリガーポイントによる関連痛が仕業なのかもしれません。
《トリガーポイント形成の原因》
①「物理的ストレス(過度な負荷)」
②「精神的ストレス」
③「冷えなどの環境的ストレス」
最近は、②の精神的ストレスによる疼痛が増えてきているように感じます。
まだまだ解明されていない部分がありますが現段階では、これらのストレスが原因で筋膜(fascia)が癒着や肥厚を起こし知覚過敏の状態になった部位(”fuzz”と言います)がトリガーポイントなのではないかと考えられます。
(今後、さまざまな研究がなされていくと変わっていく可能性はあります。)
※この情報は鍼灸師として14年間第一線で活躍した当院の院長小井手智啓が記述しており、日本で代替医療に分類されている国家資格を持っております。また、当院の院長を務める小井手 智啓は、筋膜ストレッチ(朝日新聞 2016年出版)の監修を歴任するほど、肩こり、腰痛、頭痛をはじめ、多くの現代人が悩む痛みやコリの改善について、その経験と知識を高く評価されております。
※当院では、Fasciaについて正しい知識をお伝えするために日々努めております。痛みなどのお悩みの方は是非当院までお越しください。(Fasciaの情報や療法には、個人差がありますので、予め十分な時間を確保の上、説明を行います。)