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【症例】朝起きたら突然の足裏の痛み。原因は「呼吸」と「神経」!?

2026.04.14

こんにちは、世田谷区奥沢、田園調布、自由が丘エリアのはり・きゅう・マッサージ治療院THE DiME(ザ ダイム)です。

本日は、当院で定期的にパーソナルトレーニングを受けられている40代男性、Tさんの症例をご紹介します。

突然の不調「引きずるほどの右足裏の痛み」

ある朝、Tさんが予約されていたトレーニングの時間にお越しになると、少し様子が違いました。

「今朝起きたら、急に右足の土踏まずが痛くなって。脚を引きずらないと歩けないんです」とのこと。



特に激しい運動をしたわけでも、ぶつけたわけでもなく、全く心当たりがないという状態でした。




身体の評価(チェック)

まずは現状を把握するため、いくつかのアセスメントを行いました。

1. スクワット動作

体重を支えようとすると、お尻が右側に逃げてしまい、うまく踏ん張れません。

2. 歩行チェック

右の踵(かかと)から接地することができず、体が左に大きくぶれるほどアンバランスな状態でした。

3. 視覚(脳・脳神経)チェック

視野の広さや目の動きを確認したところ、視野が狭くなっており、目の動きもスムーズではなく「ガクガク」と引っかかるような状態でした。

これらの反応から、脳が「身体が不安定だ」と判断し、守ろうとして全身に過緊張(スイッチが入りっぱなしの状態)を起こしていると推測しました。


痛みの出ている「末端(足裏)」にいきなり触れるのではなく、まずは全身の緊張を解き、脳へ安心感を与えるアプローチからスタート。

1. 呼吸の適正化

Tさんの姿勢を見ると、呼吸が浅く、肋骨が開き(リブフレア)、反り腰(骨盤前傾)の状態でした。これでは自律神経が交感神経優位になり、筋肉は常に硬くなってしまいます。

・3つの姿勢パターンでの呼吸

「しっかり吐き、ゆっくり吸う」を異なる姿勢で繰り返します。

・息止めパターンの導入

少し負荷をかけ、自律神経のコントロール力を高めます。

これだけで、腰や背中周りの動きが劇的にスムーズになりました。


2. 神経系への入力(ラテラルリーチ + 指鼻テスト)

呼吸で土台を整えた後、右脚のコントロール機能を高めるために「ラテラルリーチ(片脚スクワットに近い動作)」を行い、さらにその姿勢で「指鼻テスト」を取り入れました。

※指鼻テスト(自分の鼻とターゲットを交互に指さす動き)を不安定な姿勢で行うことには、重要な狙いがあります。

・固有受容感覚(体性感覚)の統合

足裏や関節からの情報と、指先の精密な動きを同時に脳へ送ることで、身体のコントロール機能を高めます。

・空間認識とボディスキーマの修正

脳内にある「自分の体の地図」のズレを修正します。空間内での自分と物体の距離感を正しく認識させることで、脳が「安全だ」と判断し、過剰な痛みや緊張のブレーキを解除します。

・小脳へのアプローチ

動きの予測と修正を司る小脳を刺激し、歩行時の接地感覚をアップデートします。


結果、痛みは消失し、いつものトレーニングを行えるように改善。
一連のエクササイズ後、再び歩いていただくと。

「あ、痛くない。普通に歩けます!」

スクワットも左右差なくスムーズになり、ガタついていた目の動きも円滑に、視野もパッと広がりました。

残りの時間は、当初の目的である「姿勢改善と筋力アップ」のための通常のパーソナルトレーニングをしっかり行い、笑顔でお帰りいただけました。


痛みの原因、
それは、

関節中心化(Joint Centration)の欠如

今回の痛みの原因は、足裏そのものではなく、姿勢の乱れと過剰な緊張の連鎖にありました。

身体が歪んだ状態で歩くたびに、足先から体幹へ、体幹から足先へと不自然な負担がかかり続け、最終的に土踏まずが悲鳴を上げたのです。

ここで重要になるのが「関節中心化」という考え方です。

これは、一つひとつの関節の中心を保ったまま、骨が正しく動くことを指します。

この中心軸がズレたままだと、今回のような足裏の痛みだけでなく、肩、膝、股関節などの慢性的な不調に繋がります。そして、その軸を整えるための最初の一歩として、呼吸の適正化は必要不可欠なのです。


皆さんも、一度ご自身の呼吸が「浅くなっていないか」「肩で息をしていないか」チェックしてみてはいかがでしょうか?

呼吸の乱れは全身に波及し、いつのまにか不調をきたすことは今回のように良くあることなのです。

ブログでは、呼吸の話がよく出てきますが本当に大事なんです。
体性感覚も同じくらい大事です。
そう考えると「全部大事じゃん」って思ってしまいますよね。
疎かにしていいカラダの機能なんて何もないのです。

だからこそ、専門家による評価やそれぞれに合ったエクササイズ、治療が必要なのです。


DiME(はり・きゅう・マッサージ治療院THE DiME&パーソナルトレーニングルームDiME)では、
鍼治療、マッサージ、パーソナルトレーニングのすべてにおいて、この機能神経学的な視点を軸にアプローチを行っています。

「どこへ行っても良くならない」「原因不明の痛みがある」といったお悩みがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

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