痛みの本当の原因は「身体の使い方」にある?施術とトレーニングを組み合わせる理由
2026.08.05
こんにちは。
世田谷区奥沢・大田区田園調布・目黒区自由が丘エリアの
はり・きゅう・マッサージ治療院 THE DiMEです。
先日の土日は臨時休診をいただき、ご不便をおかけいたしました。
実は、このお休みを利用して「ピラティス機能解剖学」というセミナーに参加し、身体の動きと解剖学についてさらに学びを深めてきました。
今回は、そのセミナーで改めて実感した「身体の痛みや不調を根本から解決するための考え方」について分かりやすくお話しします。
「筋肉の場所、動き」を知るだけでは効果的なアプローチは難しい
筋肉の位置や働きを知ることは、解剖学(アナトミー=身体の構造)の基本。
教科書では「筋肉は骨と骨をつなぎ、関節を曲げたり伸ばしたりする」と説明されます。
例えば、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)なら「骨盤を固定した状態で、膝を伸ばす」といった具合。
ですが、実際の日常生活を思い出してみてください。
歩く、走る、立ち上がる……。
私たちは常に重力の影響を受けながら、「足で地面を押して」動いています。
つまり日常の動きでは、教科書とは逆に「足元が固定されて、その上の膝や腰、体幹が動いている」のです。
ここに、身体の仕組みを紐解くもう一つの視点、運動学(キネシオロジー=身体の使い方)が必要になります。
痛みの「連鎖」を防ぐために〜運動連鎖のお話〜
身体の動きは、ピタゴラスイッチのように全身へ繋がっています。
・足元からの連鎖(上行性)
足が地面についたときの衝撃や歪みは、「足首→膝→股関節→骨盤→背骨」へと上に向かって伝わります。足の着き方にクセがあると、その影響が上の関節へと広がってしまうのです。
・体幹からの連鎖(下行性)
逆に、身体の中心(体幹や骨盤)がしっかりコントロールされていれば、中心から足元へスムーズに力が伝わり、足の着き方のミス(接地エラー)を防ぐことができます。
痛みを根本から解決するためには、「足元から崩れているのか」「中心から足元へ影響しているのか」という両方の視点で身体をみることが欠かせません。
「体幹をガチガチに固める」のは逆効果?
ここで一つ注意したいのが「体幹トレーニング」。
体幹を鍛えることは非常に重要ですが、「お腹を固めること」が目的になってしまうと、本来必要な柔らかい動きまで失われてしまいます。
本当に必要なのは、固めることではなく「しなやかな張り(張力)」。
適度な張りを保ちながら、しなやかに動けること。このバランスがあって初めて、全身がスムーズに連動して動くようになります。
今回学んできたピラティスの要素も、まさにこの「しなやかな強さ」を引き出すために非常に有効です。
痛みの本当の原因は「動き」の中にある
当院には、肩こりや腰痛だけでなく、膝・股関節の痛み、スポーツでのケガなど、さまざまな症状の方がお越しになります。
身体の構造(アナトミー)だけを見ていると、なぜ痛みが出ているのか理由が見つからないことも少なくありません。
だからこそ私たちは、
「その方が日常でどのように立ち、歩き、動いているのか」
という「動きの視点(キネシオロジー)」で動作を分析します。
動きを分析すると、本当に負担がかかっている場所や、痛みを引き起こしている本当の原因が見えてきます。
原因が特定できることで、痛みの原因になっている筋肉(トリガーポイント)も的確に絞り込むことが可能に。
これにより、1階で行うトリガーポイント鍼療法の精度もさらに格段に向上します。
「痛みが取れたら終わり」ではありません
トリガーポイント鍼療法や筋膜リリースは、過敏になった筋肉を落ち着かせ、痛みを和らげるために非常に効果的。
ですが、それだけでは「根本改善」とは言えません。
痛みを生み出していた「動きのクセ」が変わらなければ、時間が経つとまた同じ筋肉に負担がかかり、再発してしまうからです。
そしてもう一つ大切なポイント。
人間が正しく動くためには、筋肉や関節だけでなく「感覚のセンサー」を整える必要があります。
・体性感覚(筋肉や関節がどう動いているか感じる力)
・視覚(空間や位置関係を捉える力)
・前庭覚(耳の中にあるバランス感覚)
施術によってこれらの感覚センサーをあらかじめクリアに整えておくことで、その後の運動(正しくしなやかな動きの獲得)が驚くほどスムーズになります。
だからこそ、当院ではこう考えています。
「施術で感覚と身体をリセットし、運動で正しい動きを書き換える。」
この両方が揃って初めて、痛みを繰り返さない身体がつくられます。
施術からその先の「予防」まで、トータルでサポート
THE DiMEは、1階の鍼灸・マッサージ治療院と、2階のパーソナルトレーニングルームが連携しています。
《痛みが強いとき・身体がつらいとき(1階)》
まずは施術に身を委ねてください。筋肉や神経の興奮を鎮め、感覚センサーを整えることで、身体を動かしやすいフラットな状態をつくります。
《根本から改善したい・再発を防ぎたいとき(2階)》
身体が整ったら、ぜひ2階へ。施術だけでは変えられない「動きのクセ」を改善し、正しくしなやかな身体の使い方を身につけていきます。
私たちは「身体の構造」と「実際の動き」の両方から分析し、施術と運動のWアプローチで、健康で動きやすい身体づくりを全力でサポートします。
また、皆さまの健康のために、これからも学びを止めず進化し続けてまいります!
《この記事を書いた人》
小井手 智啓(こいで ともひろ)
はり・きゅう・マッサージ治療院 THE DiME 院長
学生時代より鍼灸接骨院や整形外科にてスポーツ外傷の鑑別・施術を学ぶ。国家資格取得後は病院勤務を経て、トリガーポイント専門の鍼灸院にて5年間臨床経験を積む。2013年世田谷区奥沢に「はり・きゅう・マッサージ治療院 THE DiME」を開業。
2016年には朝日新聞出版より『さする&伸ばすで痛みを解消 筋膜ストレッチ』を監修。当時主流だったフォームローラーなどで患部に強い圧をかける手法とは一線を画し、優しく触れる・伸ばす(ズラす)アプローチによる独自の筋膜リリースを発信。
2023年には院内にトレーニングルームを併設し、運動療法を本格的に導入。一般の患者様からトップアスリートまで幅広く動きの改善をサポートしている。院内での施術の他、後進の育成や講師活動にも精力的に取り組む。
世田谷区奥沢・大田区田園調布・目黒区自由が丘エリアの
はり・きゅう・マッサージ治療院 THE DiMEです。
先日の土日は臨時休診をいただき、ご不便をおかけいたしました。
実は、このお休みを利用して「ピラティス機能解剖学」というセミナーに参加し、身体の動きと解剖学についてさらに学びを深めてきました。
今回は、そのセミナーで改めて実感した「身体の痛みや不調を根本から解決するための考え方」について分かりやすくお話しします。
「筋肉の場所、動き」を知るだけでは効果的なアプローチは難しい
筋肉の位置や働きを知ることは、解剖学(アナトミー=身体の構造)の基本。
教科書では「筋肉は骨と骨をつなぎ、関節を曲げたり伸ばしたりする」と説明されます。
例えば、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)なら「骨盤を固定した状態で、膝を伸ばす」といった具合。
ですが、実際の日常生活を思い出してみてください。
歩く、走る、立ち上がる……。
私たちは常に重力の影響を受けながら、「足で地面を押して」動いています。
つまり日常の動きでは、教科書とは逆に「足元が固定されて、その上の膝や腰、体幹が動いている」のです。
ここに、身体の仕組みを紐解くもう一つの視点、運動学(キネシオロジー=身体の使い方)が必要になります。
痛みの「連鎖」を防ぐために〜運動連鎖のお話〜
身体の動きは、ピタゴラスイッチのように全身へ繋がっています。
・足元からの連鎖(上行性)
足が地面についたときの衝撃や歪みは、「足首→膝→股関節→骨盤→背骨」へと上に向かって伝わります。足の着き方にクセがあると、その影響が上の関節へと広がってしまうのです。
・体幹からの連鎖(下行性)
逆に、身体の中心(体幹や骨盤)がしっかりコントロールされていれば、中心から足元へスムーズに力が伝わり、足の着き方のミス(接地エラー)を防ぐことができます。
痛みを根本から解決するためには、「足元から崩れているのか」「中心から足元へ影響しているのか」という両方の視点で身体をみることが欠かせません。
「体幹をガチガチに固める」のは逆効果?
ここで一つ注意したいのが「体幹トレーニング」。
体幹を鍛えることは非常に重要ですが、「お腹を固めること」が目的になってしまうと、本来必要な柔らかい動きまで失われてしまいます。
本当に必要なのは、固めることではなく「しなやかな張り(張力)」。
適度な張りを保ちながら、しなやかに動けること。このバランスがあって初めて、全身がスムーズに連動して動くようになります。
今回学んできたピラティスの要素も、まさにこの「しなやかな強さ」を引き出すために非常に有効です。
痛みの本当の原因は「動き」の中にある
当院には、肩こりや腰痛だけでなく、膝・股関節の痛み、スポーツでのケガなど、さまざまな症状の方がお越しになります。
身体の構造(アナトミー)だけを見ていると、なぜ痛みが出ているのか理由が見つからないことも少なくありません。
だからこそ私たちは、
「その方が日常でどのように立ち、歩き、動いているのか」
という「動きの視点(キネシオロジー)」で動作を分析します。
動きを分析すると、本当に負担がかかっている場所や、痛みを引き起こしている本当の原因が見えてきます。
原因が特定できることで、痛みの原因になっている筋肉(トリガーポイント)も的確に絞り込むことが可能に。
これにより、1階で行うトリガーポイント鍼療法の精度もさらに格段に向上します。
「痛みが取れたら終わり」ではありません
トリガーポイント鍼療法や筋膜リリースは、過敏になった筋肉を落ち着かせ、痛みを和らげるために非常に効果的。
ですが、それだけでは「根本改善」とは言えません。
痛みを生み出していた「動きのクセ」が変わらなければ、時間が経つとまた同じ筋肉に負担がかかり、再発してしまうからです。
そしてもう一つ大切なポイント。
人間が正しく動くためには、筋肉や関節だけでなく「感覚のセンサー」を整える必要があります。
・体性感覚(筋肉や関節がどう動いているか感じる力)
・視覚(空間や位置関係を捉える力)
・前庭覚(耳の中にあるバランス感覚)
施術によってこれらの感覚センサーをあらかじめクリアに整えておくことで、その後の運動(正しくしなやかな動きの獲得)が驚くほどスムーズになります。
だからこそ、当院ではこう考えています。
「施術で感覚と身体をリセットし、運動で正しい動きを書き換える。」
この両方が揃って初めて、痛みを繰り返さない身体がつくられます。
施術からその先の「予防」まで、トータルでサポート
THE DiMEは、1階の鍼灸・マッサージ治療院と、2階のパーソナルトレーニングルームが連携しています。
《痛みが強いとき・身体がつらいとき(1階)》
まずは施術に身を委ねてください。筋肉や神経の興奮を鎮め、感覚センサーを整えることで、身体を動かしやすいフラットな状態をつくります。
《根本から改善したい・再発を防ぎたいとき(2階)》
身体が整ったら、ぜひ2階へ。施術だけでは変えられない「動きのクセ」を改善し、正しくしなやかな身体の使い方を身につけていきます。
私たちは「身体の構造」と「実際の動き」の両方から分析し、施術と運動のWアプローチで、健康で動きやすい身体づくりを全力でサポートします。
また、皆さまの健康のために、これからも学びを止めず進化し続けてまいります!
《この記事を書いた人》
小井手 智啓(こいで ともひろ)
はり・きゅう・マッサージ治療院 THE DiME 院長
学生時代より鍼灸接骨院や整形外科にてスポーツ外傷の鑑別・施術を学ぶ。国家資格取得後は病院勤務を経て、トリガーポイント専門の鍼灸院にて5年間臨床経験を積む。2013年世田谷区奥沢に「はり・きゅう・マッサージ治療院 THE DiME」を開業。
2016年には朝日新聞出版より『さする&伸ばすで痛みを解消 筋膜ストレッチ』を監修。当時主流だったフォームローラーなどで患部に強い圧をかける手法とは一線を画し、優しく触れる・伸ばす(ズラす)アプローチによる独自の筋膜リリースを発信。
2023年には院内にトレーニングルームを併設し、運動療法を本格的に導入。一般の患者様からトップアスリートまで幅広く動きの改善をサポートしている。院内での施術の他、後進の育成や講師活動にも精力的に取り組む。