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トリガーポイントとは? 意味と原因について- About Trigger Point -

トリガーポイントの意味と施術について
トリガーポイントの意味と施術について

首こり、肩こり、腰痛など、慢性的な痛みにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
これらの痛みは、実は「トリガーポイント」と呼ばれる部位が深くかかわっているとされます。

本記事では、トリガーポイントとは何か、その特徴や形成の原因、そして痛みを改善するための施術方法について詳しく解説していきます。

トリガーポイントとは

トリガーポイント(Trigger Point)という言葉が広く知られるようになり、トリガーポイント治療をおこなうクリニックや治療院が年々増えてきました。

トリガーポイント とは、解りやすく言うと「痛みの原因部位そのもの」「痛覚過敏部位」のこと。

「引き金」という意味を持つ「トリガー(Trigger)」と「点」という意味を持つ「ポイント(Point)」の合成語です。

研究によると、人体における筋肉、筋膜、腱、靭帯などにおもに形成されると報告されております。

トリガーポイントが形成されると痛みやコリの原因となるもので、単なるコリや筋肉痛とは違い、関連痛や痺れのほかに発汗やめまいなどの自律神経症状なども言われております。

上述した首こり、肩こり、腰痛などは、筋肉や筋膜にできるトリガーポイントが原因である症例が多いです。それ故、鍼灸院など治療院のトリガーポイント施術は、筋肉や筋膜にまつわる施術が大半を占めているとされます。

※医療現場では、人工呼吸器の患者の吸気努力を感知するための機能を「トリガー」と称しており、ここで説明する「トリガーポイント」とはまったく関係がないので、ご注意ください。

トリガーポイントの特徴

  • 指で押すと「それそれっ!」という感覚(認知覚)を得ることができる。
  • 鍼を打った時には、認知覚と同時に筋肉が弾むような収縮をする “local twitch” も確認できる。
  • 認知覚 は、原因部位とは別の場所に感じることが多い。
  • お尻のトリガーポイントが原因の場合、座骨神経に沿って痛みを感じることが多い。
  • 首や肩のトリガーポイントが原因の場合は頭に感じ、頭痛のような感覚がする。
  • 膝痛の場合では、股関節周りやモモの前に原因があることもしばしば。

痛みを感じている場所の治療をしても治らないことが多いのは、トリガーポイントによる関連痛が仕業なのかもしれません。

トリガーポイント形成の原因

①「物理的ストレス(過度な負荷)」

②「精神的ストレス」

③「冷えなどの環境的ストレス」

最近は、②の精神的ストレスによる疼痛が増えてきているように感じます。

まだまだ解明されていない部分がありますが現段階では、これらのストレスが原因で筋膜(fascia)が癒着や肥厚を起こし知覚過敏の状態になった部位(”fuzz”と言います)がトリガーポイントなのではないかと考えられます。
(今後、さまざまな研究がなされていくと変わっていく可能性はあります。)

ファッシア(fascia)とは

トリガーポイントの関連痛とは?

痛みの発生源であるトリガーポイントとは異なる部位に痛みが発生する現象を「関連痛」といいます。
トリガーポイントの発生ポイントに痛みが発生することは3割程度で、関係のない部位に痛みを感じる、いわば「関連痛」のケースが7割に達するという報告もあります。
当院では、この関連痛パターンを考慮した上で、患者さまの痛みの改善に取り組んでおります。

トリガーポイントと圧痛点

よくトリガーポイントを圧痛点と誤用される事がありますが、その違いを解説します。

  • ・圧痛点(あっつうてん)とは、指などで押したら強い痛みを感じる部位。圧診点ともいう。

  • ・トリガーポイントとは、筋肉が固まってしまったような部位。それを押すと、局所的な痛みに加え、その周りの部分に関連痛と呼ばれる痛みが感じられるのが特徴

両者は発生する原因や治療法も異なります。

トリガーポイント施術-トリガー鍼灸とは

トリガーポイントのある場所は、血流が悪くなっていますので、トリガーポイントが出来てしまった筋肉・筋膜に施術をすると共に、周囲の筋肉 にも施術をして、過敏になったセンサーを元に戻して症状を和らげます。

このようなトリガーポイント療法に基づいた施術法は、

  • 鍼灸
  • マッサージ
  • 筋膜リリース
  • トリガーポイント注射

などがあり、鍼灸を取り入れた療法を"トリガーポイント鍼灸"もしくは"トリガー鍼灸"といいます。

作成:小井手 智啓

はじめまして。院長の小井手 智啓と申します。
カラダの痛みや不調の原因となっている「筋膜」を整え、本来あるべき状態へ導くのが当院の施術です。
安心して治療が受けられる落ち着いた空間で、「原因」を知ることからはじめましょう。

※この情報は鍼灸師として16年間第一線で活躍した当院の院長小井手智啓が記述しており、日本で代替医療に分類されている国家資格を持っております。また、当院の院長を務める小井手 智啓は、筋膜ストレッチ(朝日新聞 2016年出版)の監修を歴任するほど、肩こり、腰痛、頭痛をはじめ、多くの現代人が悩む痛みやコリの改善について、その経験と知識を高く評価されております。
※当院では、Fasciaについて正しい知識をお伝えするために日々努めております。痛みなどのお悩みの方は是非当院までお越しください。(Fasciaの情報や療法には、個人差がありますので、予め十分な時間を確保の上、説明を行います。)